【開催報告】【育休スクラ×MIRAIS×mog|トークセッション】復職後につながる「育休」をデザインする方法
イベント
こんにちは。育休スクラサポートメンバーのしがちゃんです。
アラブ首長国連邦アブダビ在住のスクラ修了生です^^
2月10日に、【育休スクラ×MIRAIS×mog|トークセッション】復職後につながる「育休」をデザインする方法を開催しました。
こちらは毎回ご好評いただいている大人気のイベントです。
今回も登壇者3名がリアルで軽快なトークを展開し、参加者の方からいただいた質問にもその場でお答えしたりと、双方向性の高いイベントになりました!
登壇者ご紹介
- 育休コミュニティ「MIRAIS」 代表 栗林真由美さん
IT事業会社勤務。2014年2月に第一子を出産。育休中にママボノプロジェクトや、育休プチMBA勉強会の運営に携わる。
2018年2月に第二子を出産後、育休中の8月に「なんとなく育休をなくしたい」という思いのもと、育休コミュニティ『MIRAIS』を立ち上げる。
育休コミュニティ「MIRAIS」:
https://ikukyu-community.amebaownd.com
- 株式会社mog 取締役副社長 金子麻由子さん
大学卒業後、地元の新聞社にUターン就職。結婚を機に人材サービス会社に転職。1人目の育休後に、女性向け転職サイトを立ち上げ。
2人目の育休後に自身のマミートラックの経験をもとに、現mog社長の稲田さんとともに「ママボラン」を立ち上げ。
2019年mogを起業。年間1,000人近いワーキングママ向けにキャリア研修を実施。
実践型キャリアプレイス「ママボラン」:https://mamavolun.jp/
- 育休スクラ 事業責任者 / 株式会社NOKIOO 取締役 小田木 朝子さん
ウェブマーケティングの法人営業などを経て、NOKIOO創業メンバーとして参画。教育研修事業担当役員。
2020年、オンライン教育サービス『育休スクラ』を立ち上げ、経験学習による人材開発・オンラインを活用したキャリア開発とアクティブラーニングを法人・個人向けに提供。
グロービス経営大学院修了。
育休スクラ:
https://schoola.jp/
VOICY『今日のワタシに効く両立サプリ』: https://voicy.jp/channel/1240
私たちにとって、“育休”って何なんでしょう?
金子さん
2回の育休を経て思うことは、育休はチャンスタイムです。
普通に社会人として働いていたら、これだけ長い期間仕事から完全に離れることって無いと思うんですね。
私は1回目の育休で何も考えずに復帰し、マミートラックにハマってしまったんです。
今振り返ると、私自身仕事に対する意志がなかったがために陥ってしまったと思います。
子どもを持ちながら仕事をする上で、仕事とプライベートのバランスや、自分にとって仕事ってどういう価値があるのか、これからどんな風に自分らしく生きていきたいか、この先のことをちゃんと考えておくべきだったなと思います。
栗林さん
普段会社員として働いていると、目の前の仕事でいっぱいいっぱいになってしまって、とてもじゃないけど将来本当はどうなりたいかとか考えられないですよね。
目の前の仕事に一生懸命になることで、本質的な問いを避けていたなぁって思い出しました。
今なら「育休はチャンスタイム」と言えます。
小田木さん
ほんとに育休はチャンスタイムって言葉がぴったりですよね。
これまで短期的な成果を現場で追いまくるのが仕事じゃない?なんて思い込んでいたことに、気が付けるという意味でも、心からのチャンスタイムですね。
私たち、復職してどうなりたいんでしょう?
小田木さん
私の場合は第一子のタイミングでは派手に失敗したなって思ってます。「どうなりたいか」を考えてなかったなって。
組織の中での昇進など具体的なステップではなく、どんな生活を送りたいか、どんな自分でいたいか、どんな風に仕事に向き合いたいかというレベル感の中で「どうなりたい(ありたい)」っていうイメージでいいと思うんですが、これを育休中に考えておけるとその後の両立期がかなり違ってくるなと思います。
ありたい姿をイメージしたときに、「ナントカ両立できていればいい」と思う人っていないはずですよね。
仕事のために生きている人はいないけれども、みなさん「仕事があって良かった、仕事が楽しい、仕事があるから私の人生もっと豊かになった」と言いたいんじゃないかなって思います。
そこから逆算して、育休をどんなチャンスタイムにしていくのか考えていけたらいいな、というのが私のこのテーマに対しての大前提です。
そして、ひとつここで提案したいことがあります。
これまで1人で抱えて残業前提で時間をかけて成果をあげるやり方を続けてきた方って多いんじゃないかなって思うんですが、その仕事のやり方のまま戻って頑張ろうと思うと、早晩破綻しちゃいます。
これをあらかじめ知っておくことが、ありたい姿を描く為のヒントになるんじゃないかと思います。
仕事のやり方に課題があるかも?課題の置き方が結構大事だよ、という話なんですが、いかがでしょうか?
金子さん
課題の置き方って大事ですよね。
いっぱいいっぱいになっちゃったときに、ありがちなのは自分を責めることですよね。
子育てと仕事をやっているから大変だと思ってしまい、そこに無駄な罪悪感を感じて負のスパイラルに入っちゃうみたいな。
小田木さん
「そもそも仕事のやり方を変える必要があるんじゃない?」ってことについて考えてみるのも大事そうですね。
私自身、ずっと一人で抱えて残業前提で時間をかけてやり切る仕事のスタイルでした。
子どもを持った後もそういう仕事スタイルのまま結果を出そうと頑張ってしまって、時間が無くて成果が思うように上がらず、やりがいを見失い、達成感が得られず、自分はこんなに頑張っているのに周りは見ていていくれない…という感じになってしまい、復職後だいぶ痛いコケ方をしました(笑)
育休中は、「仕事のやり方をアップデートするチャンスタイム」でもあると思います。
1人で時間をかけてやり切るのではなく、チームの成果に貢献するという視点で、仕事のやり方を抜本的に見直す、みたいなことができると、育休をチャンスにしながら、ナントカ乗り切る両立じゃなくて、あの育休期間があったから、仕事がますます楽しくなって、周りからも信頼されるようになって、子どもを大事にしながら、いろんな達成感を得たり、色んなことにチャレンジしながら、豊かに楽しく仕事がしていられる!と言えるようになるんじゃないかと思います。
栗林さん
まさにですよね。アップデートするチャンスって良い言葉ですね。全てを表しているなと思います。
金子さん
私たちmogは転職支援もしているので、キャリアの観点でもお伝えすると、今の中途採用はジョブ型やミッション型に変わってきていて、めちゃ短い時間で高い成果を上げられるワーママって、すごい良い人材ですね!と言われることもあります。
そういう意味で、育休は変われるチャンスですよね。これは知ってるか知らないかだけの話です。
私や小田木さんは、やりながら「これじゃダメなんだ」と軌道修正していったと思うんですが、みんなずっこける必要ないと思います。もっとスマートにアップデートできます。
小田木さん
みんな転ばなくても、そこには再現性のあるノウハウがあります。ただ闇雲に頑張るのではなく「適切に頑張る」が、結構大事な観点ですよね。
自分の両立のために必要なだけではなく、実は会社もそれを求めていて、これからはそれができる人材が圧倒的に支持されていくと思います。
育休中の今、何ができますか?
栗林さん
ここまでで、育休はチャンスとアップデートだってご理解いただいたと思いますが、みなさん明日から一人でできると思いますか?いきなりずっこけそうじゃないですか
もし「明日からどうしよう?」って1人で考えようとしていたら、実はそこから違っていて、それが抱え込みの始まりなんです。
どうすればいいかと言うと、上手く環境を使うことが必要かなと思います。
私は一人目の育休の時に、チャンスだと思って色々やったけど、その時「ぶっちゃけ一人でやるの辛いな」って思ってました。上手く他人を巻き込む、いろんな仲間を求める、仲間がいる環境をうまく使うことが大事かなと思います。
今って、育休中のサービスとかコミュニティとかっていっぱいありますから、そういう環境をうまく使っていく。
「環境を使って育休をチャンスにする」これは誰にでもできます。
1人でやろうとして、やっぱり何もできなくて「だから私はダメなんだ」と落ち込んじゃうと逆効果なんですよね。
小田木さん
失敗すると自信を無くしちゃうし、仮にめちゃくちゃ気合と根性があって1人でやり遂げられたとしても、ますます私が頑張ることで成果を出すっていうスタイルに固執しちゃいますよね。
栗林さん
その結果何が起こるかというと、そういう人は多分復職後抱え込むんですよ。自らマミートラックにハマったり。
今って働き方とか人事制度とかがものすごく変革している時なんですよ。ワーママにとってかなりチャンスの時期なんです。この変革によるチャンスをものにするんだったら抱え込んでる場合じゃないんですよ。
育休中から、環境を使ったり仲間を作ったりして、抱え込まずに育休をチャンスに変えるってことをやっていけば、絶対に復帰後その経験は活きてくるんですよね。
小田木さん
1人でやろうとしない、が大前提ですね。抱え込んで頑張ろうとしない、じゃあどうやって頑張るのか。
仕組みや仲間を上手に使って、「労せずして、楽(らく)して変わろう」みたいなことがテーマになりそうですね。頭で理解していても、実際復職後にできるかと言うとそれは違う話なので、育休中の今、復職後を想定したトレーニングをしておこう!も大事ですね。
金子さん
あとは「思考の転換」がキーワードかなって気がします。
自分の成功体験って一つしかないので、他のことを取り入れるのは一人では難しいですよね。
色んな事を試してみるのも育休中にしかできないことだと思います。
やってみたかった仕事を試してみて、これが本当にやりたい事だと見つけられたり、ただの憧れだったとか今の仕事の方がやっぱり向いていると分かることも大事だと思います。
でもやっぱりこういうことを1人で見つけて試していくのも大変なので、環境を使って、上手くつまみ食いして、自分に合うものだったり、発想の転換のヒントになるものを見つけていけるといいと思います。
参加者の声
- 登壇者の方が、失敗例をざっくばらんに語ってくださり、親しみを持つことが出来ました。
- 「ひとりで抱え込まない」自分の最大の弱点であり、テーマだと感じさせられました。
- 第一子の育休が初めての子育てで無我夢中なうちにあっという間に終わったため、今後もし第二子に恵まれる機会があればより充実させたいと思って参加しました。
- 産休育休の期間をどうしてもマイナスに捉えがちですが、イキイキされてる皆様をみて、とても前向きな気持ちになりました!
今回参加できなかった方へ
3月11日(金) 12:00〜13:30から、同じ3名でトークイベントを実施します。
3名が育休や復職時の失敗経験を赤裸々に語りますので、
是非、こちらのイベントにご参加ください♪
育休のイメージが変わる!『持続的な両立のための育休戦略』
~”とにかく頑張る”だけが両立じゃない!よくある失敗経験に学ぶこれからの働き方~
3月11日(金) 12:00〜13:30
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